徐々に明かされるJR西日本の全貌と脱線時の全容 | 英亭*TV Watcher*

徐々に明かされるJR西日本の全貌と脱線時の全容

先週4/25月朝9:18分頃、尼崎で起こったJR福知山線・脱線“事件”(私はこれは事故ではなく敢えて事件と呼びたい。)について、TV・新聞・ネットなどで多く報道され、警察の取り調べや捜査、被害者・目撃者などの証言により、事件の全貌が明らかになりつつあります。

JR西日本は事件当初から会見を何度も行い、(故意か無知かは別として)数多くの間違った情報を伝えてきました。ちょっと調べれば分かる事などを隠そうとしたり、事実を歪めて報告したり、企業を守ろうと虚偽の報告をする事自体が、自らの首を絞めている事であり、企業への不信感を強めると何故分からないのか。

脱線の直接の原因は「カーブ時に於けるスピード超過による急ブレーキ」と調べによりほぼ断定されましたが、事件当時の被害者(乗客)の証言などから、これは分かり切っていた事。専門家を呼んで解説して貰うまでもなく素人でもちょっと考えれば分かる簡単な問題なのですがね。
机上の空論や憶測を持ち出して責任逃れ的な会見をするJR西日本や、間違った認識を植え込む報道にはうんざりです。

この事件の根本の要因にはJR西日本の企業体質があり、その驚くべき実態が数多く報道されました。
管理職の奴等と現場で働く人はあたかも看守と囚人の様に感じられます。運転士が定刻に遅れたり、停車駅でのオーバーランをした場合の処罰(これを研修とか言うな!)は本当に酷い物。草取りや、社訓の写経や罵声を浴びせたりと、人としての扱いではない。とても技術向上や同じミスをしない為の講習などとは思えません。
JR西日本は他の私鉄と比べて年齢別の運転士(社員)の人数にバラつきが目立ち、運転士になる為の行程も他の私鉄と比べて緩いようです。
※そもそもオーバーランする事自体が私には理解出来ません。他の鉄道会社は分かりませんが、JR西日本に関して言えば、この様な企業体質がこの様なミスを招いているとしか思えません。

過密ダイヤ、停車駅が増えても所要時間の変更がないダイヤによる利益優先、安全性二の次による為の乗務員への重圧は計り知れません。その中でも安全性を考えて運転士・車掌は最善を尽くして業務に徹していた事(ギリギリのラインでのスピード超過で駅間の所要時間の短縮など)でしょう。しかし重労働とも言えるシフトによる業務終了間際の精神力・集中力の持続、処罰を受けないよう一つのミスも許されない状況、この様な状態では楽しく仕事をする事など不可能でしょうし、寧ろ、日々怯えての勤務になるのも明白。
以前、13日もの処罰を経験した運転士が、“あの苦しみは2度と味わいたくない!”と思うのは当然でしょう。遅れたらもうそれは仕方のない事。そう言う割り切り方が出来ないダイヤ編成と管理職の重い重圧に、オーバーランを無かったことにする為に1分半を取り戻す為に、頭が一杯だったのでしょう、無線の応答がなかった事を考えると、恐らくパニック状態に陥っていたのかも知れません。

この様な現状が、大惨事にならなければ明るみに出なかった事がとても残念でなりません。企業がもう少しでも安全の事を考えていたのならば、避けられたはずの惨事です。

原因究明も良いけど、今は被害に遭われた方々のケアを優先して欲しいものです。そして、安全と思われていた公共交通機関である鉄道に、この様な人為的な惨事が今後も起こらないとも限らない現状に、沿線、特にカーブの近くにお住まいの方々の恐怖、被害に遭われた方々の電車への恐怖は計り知れません。
電車に乗る際は先頭車両は避け、構造的に横の重圧に脆い事が証明されたので、車両の前方か後方付近に乗るのが無難なんでしょうかね?
電車の車両はスピードアップの為に軽量化を図ったが為に脆い構造となってしまったのか、車両の構造事態の改善も重要視されてきました。

鉄道がこんなにも正確に運行しているのは日本位だと以前から知ってはいましたが、日本が「1分」でも遅れていると見なすのに対し、欧米では5~6分でないと遅れていると見なさないんですって。スピードや正確性も重要かも知れませんが、何よりも安全を第一に考え、二度とこの様な惨事が起こらない様、努めて頂きたいものです。
また、利用する我々もゆとりのある行動と心で交通機関を利用するべきなのでしょうね。

何だか纏まりのない文章になってしまったかも知れませんが、取り敢えず、言いたい事は言えたかな?